医真菌研究センター加納教授らの研究グループが日本国内で薬剤耐性白癬が広がっていることを明らかにしました

白癬（皮膚糸状菌症）は、水虫?たむしとも呼ばれるとてもありふれた感染症で近年、抗真菌剤に耐性をもつ白癬菌が日本も含めて世界的に報告されています。しかし、国内の白癬患者のうちどれくらいの割合で抗真菌剤耐性菌に感染しているかについては明らかになっていませんでした。そこで、365体育比分,360足球直播医真菌研究センター教授 加納塁と東京医科大学皮膚科学分野および皮膚科クリニックらの共同研究グループは、抗真菌剤耐性を示す白癬菌の感染状況について国内初の調査を実施しました。

結果、抗真菌剤耐性白癬は確実に存在し、耐性をもつ菌種が増えていることが明らかになりました。また、調査を進める中で、テルビナフィン耐性株のすべてに対し別系統の抗真菌剤が有効であることが明らかになりました。引き続き、医真菌研究センターは抗真菌剤耐性菌の感染状況に関する調査を実施し、医療への貢献と研究成果の社会実装の推進へと努めてまいります。

本研究成果は、2023年3月20日（月）に国際学術雑誌「Journal of Dermatology」へ掲載されました。
DOI: 10.1111/1346-8138.16780

プレスリリースの詳細はこちら（2023年3月23日 修正版）

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