2023年11月22日
2023年11月1日（水）、365体育比分,360足球直播とサン情報サービス株式会社はバーチャルリアリティ（VR）を活用したリハビリテーションシステム「おき楽リハ」を共同開発しました。
本学は2021年7月より同社と共同研究契約を締結し、本学福岡医療技術学部作業療法学科教授 沖雄二が中心となってVR技術を活用したリハビリテーションシステムの開発を進めてきました。医療福祉の現場において、外出ができない長期入院患者や長期入所者にとって、閉鎖的な環境や疾病に対する不安がストレスとなり、効果的なリハビリを続けることが困難となる場合があります。
そこで、楽しく続けられるリハビリをコンセプトに、映像視聴、歩行（自転車）訓練、ミラーセラピー、身体機能改善の４つのアプリから構成される「おき楽リハ」を開発しました。本システムは、VRゴーグルを通して景勝地や見慣れた街並みのリアルな映像を見ながらの歩行訓練、利用者と同期したアバターを、実際に身体を動かして操作することで身体機能改善をめざせるなど、VRの世界に没入して楽しみながらリハビリを続けることができます。また、本システムは運動量や可動域などのデータを記録し計測することで、より効果的なリハビリを計画し、実施することができます。
開発にあたり、本学学生も被験者となって製品にフィードバックしたり、ビデオカメラをもって映像収集を行うなど、さまざまなかたちで開発に参加しました。また、大牟田市と柳川市の市民大学講座において、沖教授がVRリハビリに関する講演とともに同システムの体験会を実施した際には、参加者からは、「楽しみながらリハビリが行える」「また体験したい」といった好評の声が寄せられました。沖教授は「今後も積極的に研究を進め、特にVRのアイトラッキング（視線計測）機能を用いた発達障害児の認知機能や注意力の改善や、頚髄損傷者向けのコミュニケーション機器の開発にも取り組んで行きたい」とVR技術を活用したQOLの向上をめざす革新的なアプローチの提供についての意気込みを語りました。
これからも、本学は幅広い分野で研究開発を通して社会に貢献するに努めてまいります。
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